何を言われてもニコニコしていたり、体調が悪くても席を譲ったり、
明らかに相手に落ち度があるのに、「すいません」が口から出たり…
基本的に自分よりも、相手を優先して行動する。
そんな人はきっと、周りの人から「優しい人」と言われることでしょう。
しかしそれは本当に、“優しい”と言えるのでしょうか。
人からよく「優しい」と言われる方は、ぜひ一度、考えてみてほしいのです。
優しさの矢印とは本来、自分にとって“大切な人”へ優先的に向けるべきものです。
「内弁慶」という言葉がありますが…
外でいくら良い人と評価されても、より大切な家族や恋人に優しくできないのでは、本末転倒だと思いませんか?
人のエネルギーは、限られているのです。
優しさは“他人”よりは“家族”に、“店員さん”よりは“恋人”に、“見知らぬ人”よりは“友人”に。
そして究極的には、“自分自身”に向けることこそが、“最優先”なのです。
自分より他人を優先し続ける“自己犠牲的な優しさ”は、あなた自身に優しくすることと、両立することができません。
本当は泣きたいぐらい傷ついているのに、相手を優先して、ぐっと堪えて笑顔を作る。
相手の心を優先して、自分の心を傷つけていく。
果たしてこれが、「本当の優しさ」と言えるのでしょうか?
“自分に優しくあること”で生まれる“余裕分”でしか、本当の意味で人に優しくすることは、できないのです。
あなたにとって、誰よりも大切な人。
それは、“あなた自身”です。
自分自身に優しくすることは、各々の責任でもあるのです。
人から「優しい」と言われる人よりも、自分自身が“満たされている”ことで、「穏やか」と言われる人を目指しませんか?
その方が、ずっと魅力的だと思うのです。