人前で話すことに、苦手意識がある。
「観客をジャガイモだと思うといいよ」
は!?
無理である。
仮に出来たところで、ジャガイモと話していては、人の心を動かすプレゼンはできない。
不安症は優位性
まずはじめに、理解してほしいことがある。
人前で不安を感じやすい人は・・・
非常に優れた才能の持ち主だ。
不安を感じるということは、それだけ未来に対する想像力が豊かであり、人のリアクションを繊細に感じ取ることができるということ。
不安は、十分な備えを可能とし、大失敗を避けるのに非常に大切な能力だ。
その不安感、あなたの味方です。
まずはアガリ症であることに、『誇り』を持とう。
抑制は裏目にでる
感情は、抑え込もうとすればするほど、大きくなる。
心臓がドキドキすると、声や手が震えてくる。
これを「悟られまい」と、なんとか抑え込もうとすると、『焦り』の感情が生まれる。
この『焦り』が、緊張に拍車をかける張本人だ。
緊張をさらけ出す
この『焦り』を消す方法は、ただひとつ。
緊張感を『さらけ出す』ことだ。
緊張で手の震えを感じたら、『どこまで震わせられるかな?』ぐらいの気持ちを持ってみてほしい。
緊張で声の震えを感じたら、『ビブラートで魅了させたろ』ぐらいの気持ちを持ってみてほしい。
なんなら始める前に、『実はすごい緊張してます』って宣言できたら、『最強』だ。
さらけ出す覚悟を持った瞬間、焦りは消え、緊張はみるみる静まっていく。
なぜ緊張するのか
「緊張を悟られたくない」
「失敗したくない」
このような気持ちが、過度な緊張を生み出す。
しかし、観客にとって、あなたが緊張してるかどうかは、重要ではない。
問題は、緊張感に押しつぶされて、『伝えたい内容を伝えきれない』ことだ。
失敗は不可避
緊張しやすい人は、人一倍真面目で、完璧主義な人が多い。
それは決して、悪いことではない。
でも、忘れないでほしい。
100%完璧なものなど、この世に存在しないのだ。
世界中の『誰が見ても素晴らしい』プレゼンは存在しないし、世界中の『すべての人に好かれる』人も存在しない。
むしろ緊張をさらけ出す人間らしさや、失敗をおそれない心の余裕が、聴衆に刺さるプレゼンに繋がったりする。
さいごに
緊張しやすい自分を、ネガティブにとらえないで!
その緊張感は、あなたの応援団です。
観客は、『ジャガイモ』ではありません。
血の通った、あなたと同じ、弱くて、愛らしい、『人間』なんです。
さぁ、心を通わせよう。