図太くなりたい!
他者の言動や評価に、いとも簡単に振り回されている「繊細すぎる自分」。
他人の目が気になる。
他人の言動に傷つきやすい。
その原因と、克服方法とは?
この記事を最後まで読むと、今よりちょっと図太くなれる。
自分軸の確立
他人の評価を過剰に気にしてしまう人は、自分より他者の意向を優先する「自分軸≪他人軸」の生き方が習慣になっている。
人の意向や意見に、流されて生きる。
実はこれ、非常に楽なことでもあるんです。
どんなにささいな物事でも、方向性を決めるまでにはたくさんの試行錯誤やエネルギー、責任を伴います。
投票には行かないけど、政治批判はする。
他人軸に流されていれば、自分の頭で考え抜く必要も、責任を取る必要もない。
非常に、楽なんです。
しかし、人生の舵取りを他人任せにしてしまっているわけですから、人生が非常に期待値の低い博打になってしまう。
他人の評価や言動が気になるときこそ、自分の頭をちゃんと使って、自分の軸を確認しよう。
周囲の人にはこう思われるかもしれない。
では、自分はどう思うのか?
この問いかけを、止めないでください。
周囲の目を気にしすぎている人は、そもそも「自分の考えはどうなのか」を、追及したことすらなかったりする。
人生を棒に振らないためにも、「どう見られるか」ではなく、「どうありたいか」を追及し続ける。
その覚悟を持つことが、自分らしく生きるためのスタートラインである。
深読みの放棄
芸能人や政治家など、圧倒的多数の人々から評価の対象となりやすい職業を除き、一般の人が直接的な誹謗中傷を受けるケースは少ない。
我々の頭を悩ませる他人からの評価は、そもそも「妄想」であるケースがほとんどなのだ。
「ありがた迷惑」という言葉があります。
行為を行う人物は「良かれと思ってやっている」のにも関わらず、行為を受け取る人物にとっては、「迷惑に感じる」という悲しいお話。
他人の言葉も、同じなんです。
相手があなたを「褒めたい」気持ちで言った言葉が、あなたにとっては「上から目線」と感じられ、勝手に自尊心を傷つけたり・・・
相手があなたを「羨ましい」気持ちで言った言葉が、あなたにとっては「批判」に感じられ、勝手に顔色を伺うようになったり・・・
しかし、相手がどんな意図で発言をしたかなんて、いくら考えても分からない領域にあるのだ。
プラスにとらえても、マイナスにとらえても、自分の妄想の域を出ることは、決してありません。
言葉の深読みは、無意味なんです。
色眼鏡をかけず、意図を探らず、言葉は言葉のまま、素直に受け止めよう。
いかにも皮肉られていると感じる言動であったとしても、単なる妄想である可能性を否定することは出来ないのだ。
言葉は言葉の意味のまま受け止めて、さわやかに「ありがとう」を伝えよう。
行動と人格の分離
ミスをして、叱られるのが怖い。
失敗して、笑われるのが怖い。
他者の自分に対する批判的な態度を、 過剰に恐れてしまう原因。
それは、批判に対する「行動」と「人格」の区別が出来ていないことが一因だ。
ミスをして上司に叱られたとき・・・
批判の対象となっているのは、ミスをしたあなたの「行為」であり、「人格」ではないのである。
この線引きは、常に明確にしておく必要がある。
線引きが曖昧だと、「人格を否定された」とひどく落ち込むこととなり、他人の評価を過剰に恐れるようになる。
一方で、相手の批判やアドバイスを「行動に対するもの」と割り切ると、相手の批判を素直に受け止め、成長のための材料とすることが出来るのだ。
どんなにミスをしても、どんなにドジをしても、「人格まで否定させない」意識を、決して忘れてはならないのである。
承認欲求の転換
人は皆、「誰かに認められたい」という承認欲求を持っている。
承認欲求は、自分を高め成長するために役立つ感情であり、否定する必要はありません。
ただしこの、方向を転換する必要がある。
「誰かに認められたい」の「誰か」とは、「自分自身」である必要があるのです。
承認欲求を他者に満たしてもらおうと考え続ける限り、永遠に心が満たされることはありません。
Aさんが素晴らしいと思う姿と、Bさんが素晴らしいと思う姿は、異なる。
つまり、Aさんに認められれば、Bさんには認めてもらえない。
世の中に無数の価値観が存在する以上、すべての人から認めてもらうことなど、不可能なんです。
他者に認めてもらおうと必死になったところで、あなたを認めてくれない人がいなくなることはない。
100人の他人に認めてもらうことよりも、たった一人の自分自身に確実に認めてもらうことの方が、断然意味があるんです。
自分の承認欲求は、自分で満たす覚悟を持とう。
自分で自分を認めるために・・・
自分との約束を守り、小さな成功体験をコツコツ積み重ね、自分との信頼関係を強める努力をしていく。
この習慣が、批判に負けない心を作っていくのである。
またこれは同時に、自己肯定感を高めることにも繋がっていきます。
▼参考記事
比較の転換
自分よりも美しい人
自分よりもお金持ちな人
自分より成功している人
自分よりも優れた人を見ては落ち込み、自分よりも劣る人を見ては安心感を得る。
他者の目を気にせず、自分らしく生きていくためには、比較対象を変える必要があります。
あなたが絶えず比べ、唯一戦わなければいけない人物。
それは「過去の自分」です。
上には上がいますから、他人と比較していては、きりがありません。
あなたが「よりよい自分」になるために、比較するべきたった一人の人物は、「あなた自身」なんです。
誰になんと言われようが、1年前の自分に比べて確実に進歩しているなら、それだけでもう十分なんです。
他人ではなく、過去の自分を超え続ける意識こそ、他人の評価に惑わされない秘訣なのだ。
さいごに
たった一度きりの、あなたの人生。
その舵を取るのは・・・
他人ですか?
あなたですか?
他者は、決してあなたの人生の責任を取ってはくれません。
気まぐれで無責任な他人の一言なんかより、信じるべきは、たった一人の自分ではないだろうか?
あなたの人生なんです。
この世に生まれた瞬間から、命尽きるその瞬間まで、唯一離れることが出来ない「自分自身」を、もう少し大切に。
あなたの人生に、あなたはもっと、わがままになる必要がある。