やるべきことがあるのに重い腰がなかなか上がらない。どうもやる気がでない。
そうこうしているうちに夜が来て、また今日もタスクを先延ばしにしてしまった。
自分で立てた目標も達成できないなんて、自分はなんて怠惰な人間なんだろう…
もしもあなたがそんなふうに感じているのなら、どうか、安心してください。
そもそも人間とは、怠惰であることが“デフォルト”なのです。
人間は“怠惰”であるがゆえに、様々な工夫を凝らし、便利な世の中を作り上げてきました。
そもそも人間は、“より楽な方”を選択する生き物なのです。目の前のタスクより、温かい布団の中を好むのが人間なのです。
あなたも、私も。いつもバイタリティに溢れるあの人だって。
突き詰めれば皆同じ、「怠け者」なのです。
では一体なぜ、同じ怠け者であるにも関わらず、タスクをきちんとこなし、成果をあげられる人が存在するのでしょうか。
「明確な目標を掲げてるから?」
「強靭な精神力で自分を追い込めるから?」
明確な目標を掲げただけでは、頑張れない人がほとんどです。強靭な精神力など、持ち合わせていない人がほとんどです。
それでは一体、どうすればいいのでしょうか?
実はもっと簡単に、やる気を出す方法があるのです。
それは、“フライング”を意識すること。
つまり「やる気がでない」と感じる前に、一歩先回りして“取り掛かかってしまう”ことなのです。
PC作業であれば、一旦思考を停止してパソコンの前に座り、最初の一文字でもいいから入力を開始する。
運動であれば、一旦思考を停止してランニングシューズを履き、玄関の扉を開けてみる。
料理であれば、一旦思考を停止してキッチンへ向かい、とりあえずエプロンだけでもつけてみる。
すると不思議なことに、思いのほか作業に集中できてしまうのです。
なぜなら人は“怠惰”ですから、すでに起動したPCを再びシャットダウンしたり、わざわざ身に着けたシューズやエプロンを再び脱いで労力を無駄にすることは、“したくない”のです。
先回りして取り掛かってさえしまえば、タスクはいつの間にか“自然と完了している”ものです。
途中でやめてもいいから、まずは“着手すること”にフォーカスしてください。
怠けてしまうことに、罪悪感を感じる必要はありません。それはいたって普通のことです。
この記事を書いている私だって、正真正銘の“怠け者”なのです。
視点を変えて、自分の中の怠け心と上手く付き合っていきましょう。その存在を否定せず、認めてあげてください。
大な目標も“やり遂げられる”あなたに、きっと出会えるはずです。