うつ完治に必要なのは「自分を変える」作業ではなく「自分を戻す」作業

こんにちは、さいちょうです。

 

このブログでは、重度の鬱とパニック障害を克服した私の経験をもとに記事を書いています。

 

苦しむあなたに、届いてほしい。

 

そんななか・・・

 

「反射的な思考パターン」や「思考のクセ」など、あなた自身の考えを修正する必要性について書くことがある。

 

 

鬱を治すには、僕自身を「変える」必要があるの・・・?

 

「自分自身を否定された」気持ちになり、心を痛めてしまうかもしれません。

 

でも、安心してください。

 

表面上は「変える」ことに見えて、実は違うんだ。

 

鬱を治すのに必要なのは・・・

 

あなたを「変える」作業ではなく、あなたを「戻す」作業なんです。

自我の抑圧


そもそも私たちが鬱になるまで、追いつめられてしまう原因。

 

それは「自我の抑圧」です。

 

 

子供の頃の私たちは、今よりずっと「自分自身」を理解していました。

 

恐怖を感じれば、泣く。

 

幸せを感じれば、笑う。

 

危険を感じれば、逃げる。

 

何に恐怖を感じ、何に楽しさを感じるのかは、人それぞれです。

 

素直な感性は「百人百通り」なんだ。

 

 

僕はこれが好き!

 

僕はこれが嫌い!

 

子供の頃のあなたは・・・

 

あなた自身の「感性」を、今よりずっと理解していたはずなんです。

 

しかし・・・

 

大人になるにつれてさまざまな「価値観」が身につくうちに、私たちは自分の感性を見失っていく。

 

 

社交的じゃないと、成功できないんだ・・・!

 

社会に認められるために、自分の「性質」をグッとねじまげるようになっていく。

 

僕の趣味は、きっとバカにされる・・・

 

人に批判されないために、自分の「感性」をグッとおさえるようになっていく。

 

会社をやめるのは、逃げなんだ・・・!

 

社会の雰囲気にのまれて、自分の「限界」をグッとこらえるようになっていく。

 

 

いつのまにか・・・

 

自分自身の「性質」も「感性」も「感情」さえも、見失ってしまうのです。

 

僕は・・・何が好きなんだっけ・・・?

 

自分の本質とズレがある「価値観」に生き方を合わせ、無理に無理を重ねて、自我の抑圧がついに限界をむかえたとき

 

「生きる意味」が、わからない・・・

 

 

人は「鬱」になるのです。

 

鬱の克服に必要なのは、君を「変える」ことではないんだよ。

 

あなたを変えた「価値観」を手放し、あなたの本質を取り戻すことなんです。

価値観の出所


あなたを鬱になるほど追いつめる、あなた自身の「価値観(=考え方)」。

 

 

その正体は「他人の言葉の集合体」です。

 

生まれたあとに、聞かされた言葉。受けてきた態度。与えられた知識。

 

親や兄弟や友達に、言われてきたこと。教わってきたこと。

 

これらが複雑にからみあった上に、今のあなたの「価値観(=考え方)」が作り上げられている。

 

 

つまり、あなたの「価値観」の出所は、あなた自身ではないのです。

 

そしてこの「価値観」は、君の意思でいくらでも変えていくことができるんだ。

 

このブログですすめている「思考パターン」や「思考のクセ」の修正とは・・・

 

生まれたあとに身についた、この「価値観(=考え方)」の修正のことなんです。

 

僕そのものが「変わる」わけじゃなかったんだ・・・!

価値観の価値


人は価値観に基づいて行動し、価値観に基づいて生きている。

 

しかし・・・

 

偶然身につけただけの「価値観」に、どれほどの「値打ち」があるのでしょうか?

 

僕は怖がりで、臆病だからダメなんだ・・・

 

 

仮にあなたが、そう考えているとしたら・・・

 

それは今のあなたが「偶然」、安全な場所で暮らしているからにすぎません。

 

危険だらけの時代を生きていたら・・・

 

 

僕の警戒心が、身の安全につながっているんだ!

 

自分と真逆のフレンドリーで社交的な性質を、今ほどうらやむことはなかったはず。

 

なんなら人類史のほとんどは、危険にあふれた時代だったんだ。

 

タイミング。場所。状況。

 

あらゆる要素が、ほんの少し変わるだけで・・・

 

いとも簡単に手のひらをかえすのが、社会の「価値観」なんです。

 

そんな無責任なものに、君の人生を預けていいいのかい?

 

「価値観(=考え方)」は、あなたの人生をサポートする「杖」です。

 

 

うまく修正を加えれば、あなたの人生をびっくりするほど鮮やかに彩ってくれる。

 

でも、あくまで「脇役」なんです。

 

それ以上に大切なのは・・・

 

価値観を脱ぎ捨てたところにいる「あなたそのもの」なのです。

価値観の脱皮


 

心の声は、子供の頃の君が一番よく知っている。

 

臆病な子と、大胆な子がいます。

 

慎重さが求められる仕事は、臆病な心をもつ人にとって「自然」で、負担が少ない。

 

積極性が求められる仕事は、大胆な心をもつ人にとって「自然」で、負担が少ない。

 

僕の気質も、必要とされていたんだ・・・!

 

 

どんな気質も「尊い」のです。

 

にもかかわらず・・・

 

私たちは「価値観」の罠にハマり、自らの性質を拒絶してしまう。

 

心とズレた生き方」を選んでしまう。

 

 

本質から離れるほど、無理をすればするほど、人生は苦しくなっていくのです。

 

自然体の君を消してしまう「価値観」に、1円の価値もないんだよ。

 

余計な価値観を破り捨て、自分の心を優先する方法を学び、「借り物」の人生を卒業していくこと

 

ありのままのあなたを取り戻すことこそが、鬱克服のプロセスなのです。

 

 

苦しいときこそ・・・

 

迷ったときこそ・・・

 

子供の頃の「まっさらなあなた自身」に、会いにいってみてください。

 

ねぇ、君はどう思う?

 

 

その子こそが、あなたが人生において誰より大切にすべき人なのです。

 

最後まで耳を傾けてくれて、どうもありがとう!ありのままの君を抱きしめてあげてね。約束だよ。