こんにちは、さいちょうです。
私は10年ほど前に、重度の鬱を経験しました。
一睡も眠れず、体は鉛のように重くなり、世の中に対するすべての興味が一瞬にして消えてなくなってしまいました。
一生このままなら、もう生きていく自信がない・・・
でも、大丈夫。
鬱はちゃんと治ります。
それどころか、自分の考え方を見つめ直すことで鬱を克服した先には、鬱になる前よりもはるかに幸せで満たされた人生が待っていたんです。
だから君も、大丈夫。
この記事を最後まで読むと、生きてるだけで幸せを感じられる「幸福脳」への入り口が開きます。
「当たり前」の罠
私たちは、とても便利な時代に暮らしていますよね。
蛇口をひねると水が出ます。お腹が空いたら食べ物があります。夜は屋根がある建物で、ふとんをかぶって眠ることができます。
必要なもののほとんどは、働けばお金で手に入れることができます。
それって「当たり前」だよね。
豊かな環境に慣れて過ごしていると、このように便利な日常を「当たり前」と感じてしまうのも、無理はありません。
君は何も悪くないんだが・・・
実はこの「当たり前」こそが、私たちを不幸に変えてしまう落とし穴だったんです。
鬱は先進国の病
うつ病をはじめとする心の病に苦しむ人々は、なぜ先進国ばかりで増えているのでしょうか?
世の中が便利になればなるほど、幸せになれるはずなのに・・・
十分すぎるほど便利な社会を手に入れた私たちが自殺を考えるほどに精神を病んでいるのはなぜでしょうか?
私たちよりずっと不便な生活を送る国の人々は、私たちより精神的に不幸であると本当に言えるのでしょうか?
不幸脳と幸福脳
現在の日本では1日3食が「当たり前」のごく一般的な生活スタイルですが、世界には1日1食だけでも「有り難い」生活をしている人がいます。
今からみんな平等に、1日1食の生活に切り替えたらどうなるでしょう?
1日3食が「当たり前」だった日本人は「不幸」を、1日1食が「有り難い」生活だった人は「幸せ」を感じます。
同じ状況なのに・・・ある人は不幸を、ある人は幸せを感じるの?
目の前にあるものを「当たり前」ととらえるか「有り難い」ととらえるか。
それこそが、不幸脳と幸福脳の決定的な違いなんだ。
「当たり前」の幻想
人々の暮らしが便利で、快適で、安全になればなるほど、人生から「有り難い」が減って「当たり前」が増えていく。「幸せ」が「不幸せ」へと変わっていく。
でも、安心してください。
君が最後に食べた食事を思い浮かべてごらん。
普段、何気なく口にしている食事ひとつとっても・・・
料理をした人、買い出しをした人、スーパーの人、スーパーに食材を運んだ人、野菜を作った人、肉を育てた人。
食器を作った人、調理方法を考えた人、料理を学んだ人、ガスを管理している人、水道を管理している人。
本当にたくさんの人が関わっているんだ・・・
それだけじゃないよ。
地球、太陽、水、野菜が育つ環境、その土壌を作るするすべての生きもの。
人類の歴史が始まって以来、途方もなく長いあいだ、絶えることなく受け継がれてきた今を生きる私たちの命・・・
私たちの目の前にひろがるすべてのものは、私たちの頭では数えきれないほどのものの上に成り立つ「まぎれもない奇跡」なのです。
幸福脳の鍛え方
知りたいことはスマホで検索すれば、誰かに直接教えてもらう必要はありません。
食事はスマホで置き配注文すれば、誰かから直接受け取る必要すらありません。
便利な社会が「有り難い」を見えづらくしてしまうことは事実です。
だからこそ、現代人は意識的に「当たり前」の錯覚を手放して、「有り難い」に目を向ける必要があるのです。
まずは今、身の回りにある「有り難い」を3つ見つけてみてください。
どんなことでも、いいんだよ。
今は心から「有り難い」と思えなくても大丈夫。口先だけでも十分です。
それでも「有り難い」を口ぐせにしているうちに、あなたの脳は必ず幸福脳へと変わっていきます。
少しずつ、確実に。
「ありがとう」の力
鬱を根本から解決するためには、感謝の気持ちを取り戻し、脳の幸福感度を上げるプロセスが必要不可欠です。
あなたの生活に「ありがとう」を増やしてみてください。
今見ているスマホ、暖かいふとん、雨風をしのぐ家、毎日の食事、太陽の日差し、大地を潤す雨、頬をかすめる風、今抱えている悩みすら・・・
突き詰めればすべてが、「有り難い」・・・
人生がつらいときこそ、日々の中に無数にころがっている「ありがとう」を拾い上げて、ノートに書きだそう。
そしてあなた自身も、誰かの「ありがとう」をもらうために行動しよう。
小さなことで、十分さ。
落ちてるゴミを拾うとか、できる範囲で誰かのお手伝いをするとか、店員さんに笑顔で「ありがとう」を伝えてみるだけでもいいんです。
人の数だけ世界がある
私たちは、自分の「脳」というフィルターを通して世界を見ています。
みんなが同じ世界を生きているようで、決して同じ世界を生きてはいません。
みんな自分専用のメガネをかけて、世界を眺めているのです。
脳の口ぐせを変えれば、あなたが住む世界はいくつからでも楽園に変えることができる。
一時は死ぬことばかり考えていた私が、今では目覚めるたびに深い幸せにつつまれ、生きてるだけで1分1秒がうれしくて仕方ないんです。
鬱になって、本当によかった!
鬱はすでにあなたのそばにある無数の「ありがとう」に気がつく視力を与え、二度と不幸になり得ない脳を手に入れる一世一代の大チャンス!
鬱の向こう側には、想像できないぐらいおだやかで、やさしくて、あったかい毎日が、確実にあなたを待ってくれているのです。
だから、大丈夫。
心配しなくていいんだよ。
最後まで耳を傾けてくれて、どうもありがとう!隠れた「ありがとう」をたくさん見つけだしてあげてね。約束だよ。