こんにちは、さいちょうです。
今から約10年ほど前、私は重度の鬱を経験しました。
起き上がることすらできない・・・
そんなとき、必死で体を引きずり起こし行っていたのが「散歩」です。
人間は「脳と同じくらい体が疲れていないと眠れない」生き物です。
疲労が極端に偏ると「睡眠の質」はどんどん低下してしまうんだ。
今、現代人の多くは「脳疲労に偏ったライフスタイル」で暮らしています。
深く眠れない・・・
睡眠が乱れれば、脳の活動が乱れます。
結果、精神が安定しなくなり、脳疲労がさらに増していく悪循環にハマってしまう。
「ちゃんと眠れなくなった体」は、
少しでもエネルギーを節約しようと、あなたの体をどんどん重たくします。
起き上がる気力もない・・・
それが、鬱の状態なのです。
つまり、抜け出すには「睡眠の質」を上げることが先決なんだ。
バグの修正
睡眠不足の脳は、正常に働きません。
嫌なことばかり、頭に浮かぶ・・・
脳内ホルモンの暴走により、
悲観的なことばかり考えてしまったり、猛烈な不安や焦燥感にも襲われる。
これらは単なる「脳のバグ」です。
一生続くものじゃないから、安心してね。
そして、この「バグ」を修正するために必要なのは、抗うつ剤ではありません。
1日20分程度の「散歩」です。
散歩は「脳内ホルモンの不均衡」を整えてくれるんだ。
私たちが「散歩」をすると・・・
- 鬱により低下した幸福ホルモン「セロトニン」が、太陽の光を浴びることで分泌される。
- 鬱により暴走したストレスホルモン「コルチゾール」が、セロトニンの増加にともない制御される。
- 朝日を浴びることにより、夜間の睡眠を促すホルモン「メラトニン」が分泌される。
散歩は乱れた脳内に、「ホルモンの大変革」を起こしてくれるのです。
それだけじゃないよ。
- 自然と触れ合うことによる、本能的なリラックス効果。
- 目の前の景色に意識を向けることによる、不安の軽減。
- 自分の意志で体を動かせたことによる、自己肯定感の向上。
散歩には「鬱の克服に必要な要素」が、みっちりつまっているのです。
散歩すごい・・・!
大丈夫。
鬱を抜け出す「強力な武器」は、すでにあなたの体に備わっているのです。
つらいときこそ、体を引きずってでも。
なんとか靴を履いて、力をふりしぼり、まずは玄関の扉を開けてみよう。
苦しむ自分を救い出すために。
覚悟の一歩を踏み出そう。
そしたらもう、5分で帰ってきたっていいんです。
「出来た自分」を、思いっきりほめてあげてくださいね。
頭じゃなくて、体を使う。
そんな逆説的な行動が、鬱の克服に大きな力を与えてくれるのです。
最後まで耳を傾けてくれて、どうもありがとう!君のために行動する時間を大切にしてあげてね。約束だよ。