こんにちは、さいちょうです。
「親を尊敬している」
まっすぐな瞳でそう話す人を見ると、どこからかわいてくる、とめられない感情。
妬み、悲しみ、憎しみ、痛み、罪悪感、自己嫌悪・・・
どうして自分には・・・
尊敬できる親をもてなかった現実に、ときに涙がでるほど惨めな気持ちがこみ上げてくる。
心配しなくて、大丈夫。
この記事を最後まで読むと、親へのもやもやがすーっと消えてなくなります。
損得感情
そもそもなぜ私たちは「親を尊敬できない」という事実にこだわり、頭を悩ませてしまうのでしょうか?
その理由は「損得感情」です。
えっ?損得感情?
実はそれ以外に存在しないんだ。
わかりやすく言えば、尊敬できない親をもつ自分の境遇を「不幸」であると思い込んでいるということです。
尊敬できる親をもつ人にくらべて、
- 自分には何か欠けている
- 自分は何か損をしている
あなたがそう思い込んでいることこそが、親を尊敬できない現状にこだわってしまう、たったひとつの原因なんです。
でもこれは「誤解」なんだ。
実は、親を尊敬できない人はめちゃめちゃラッキーで、その先にはとんでもなく素晴らしい人生が待っている。
仮にあなたが、心からそう思えるとしたら・・・
親を尊敬できない現状に、今みたいに頭を悩ませることができるでしょうか?
むしろ「感謝」するかも・・・
親を尊敬できない現状を、不幸で、残念で、可哀想なことだと思い込んでしまっている。
悩みの根底にあるのは「親のせいで自分が損をしている」という、思い込みなんです。
手放すには、この誤解をとく必要があるのさ。
親からの卒業
尊敬できる親をもつ人にくらべて、
- あなた自身なにも劣らない
- むしろラッキーである
そう言われてすんなり納得できるほど、あなたの悩みは単純なものではないはずです。
事実、今だって苦しんでるじゃないか・・・
あなたの口から、反射的にでてくる言葉。あなたの体が、反射的にとる行動。あなたの脳が、反射的におこなう思考。
あなたがもっているあらゆる「思考のクセ」が、幼少期から親の影響を強く受けていることは事実です。
そしてこれらの「思考のクセ」が、あなたの人生を大きく左右することもまた、まぎれもない事実です。
でも、安心してください。
人生を左右する「思考のクセ」は、新しい思考や体験を重ねていくことによって、いくらでも変えていくことができるんです。
君が10代であっても、30代であっても、60代であってもさ。
今読んでいるこの記事も、新しい体験のひとつです。
あなたはもうあなた自身の力で、いくらでも新しい知識を獲得し、新しい思考を積み重ね、新しい体験を手に入れることができる。
新しい「思考のクセ」を、あなた自身の意思で上書きしていくことができる。
あなたの人生を、あなた自身の力で変えていくことができるのです。
君はもう、親の支配下にはいないんだ。
「親を尊敬できない」の正体は・・・
親とは違う独立した一人の人間として「子供」から卒業していくための、親に対する最後の甘えです。
そしてあなたの親もまた、あなたの親の親の影響を受けながら大人になりました。
実際のところ、加害者も被害者もいないんだ。
人生のコントローラーは、自分で握る。
その覚悟をきめたとき、私たちは親の言動に対する執着をはじめて手放すことができるのです。
幸福のポテンシャル
君にはもうひとつ、とても幸いなことがあるよ。
体調を崩してみてはじめて、健康のありがたみをかみしめることができるように・・・
私たちは痛みを知ってはじめて、本当の幸せをかみしめることができるのです。
痛みの深さは、幸福のポテンシャルです。
のどが渇いてみなければ、本当の水のおいしさを知ることはできません。
経験した心の痛みが深ければ深いほど、その後の人生の幸福は深くなる。
経験した心の痛みが多ければ多いほど、その後の人生の幸福は多くなる。
痛みを敏感に感じる能力は、幸福を敏感に感じとる能力を育んでいく。
どんな痛みも、人生にとって貴重な財産なんだ。
多くの人の目に映らない日常の幸せに、深い痛みを経験した人は気づき、心から喜びを感じられるようになっていく。
太陽があったかくて、幸せだなぁ。
鳥の声がかわいくて、幸せだなぁ。
楽しい時間をすごせて、幸せだなぁ。
大人になったあなたの人生をコントロールする力は、もう親にはありません。
さぁ、勇気をだして。
親の「子供」から卒業し、あなた自身の考えを確立し、あなた自身の人生をスタートさせる。
痛みが幸せに変わっていく感覚を、あなた自身の感性でつかみとる経験を重ねていくうちに・・・
過去の経験すべてをひっくるめて、あなた自身の人生に心から納得できる日が、必ずやってきます。
色々あったけど、結局めちゃめちゃ幸せになれたじゃん!
あなたの人生が満たされとき、親への「執着」は「感謝」に変わるのです。
最後まで耳を傾けてくれて、どうもありがとう!勇気をだして、君自身の人生を歩んでいってね。約束だよ。