こんにちは、さいちょうです。
ふいに肩をゆすれば、涙がこぼれ落ちるほどギリギリの精神状態で生きている現代人。
理由もないのに、涙があふれくる・・・
大丈夫。
でも、見逃さないで。
わけもなくあふれる涙は、あなたの体が必死であなたに送ってくれているある重要なサインなんです。
肉体の基本
私たちの体には「キャパ」があります。
私たちの体は、無限に物を蓄えられるようにはできていません。
なにか食べれば、うんちになって体の外にでてきます。
排泄がストップすれば、不快感に苦しみ食べることも苦痛になりますね。
運動して体温が上がれば、熱を逃がすために汗がでます。
汗がでなければ、体温は上がり続けて生きていくことすらできません。
人間の基本は「入れたら出す」なんです。
私たちの体は「入れたら出す」で健全な状態を保つことができるんだ。
出せばすっきりする。
出さなければ問題が起きる。
それが私たち生き物の「基本」なのです。
感情の便秘
とりわけ「感情」に関しては、肉体の「キャパ」を平気で超えようとしてしまう現代人。
私たちは大人になるにつれて、感情を外に逃がすチャンスを少しずつ失っていきます。
人前で泣くわけにはいかない・・・
目まぐるしい日々のなか、グッとこらえた怒り、グッとこらえた悔しさ、グッとこらえた悲しみ、グッとこらえた不安。
その場で消化しきれなかった数々の感情は、一体どこへ消えるのでしょうか?
あなたが目をそらした感情は、時間とともに消えてなくなるわけではありません。
君の体の中に、ちゃんと蓄積されていくものなんだ。
理由のない涙、理由のないため息、理由のないイライラ、理由のない動悸、理由のない不安、理由のない吐き気、
あらゆる症状の正体は・・・
どんな形でもいいから、外に出してー!
あなたの体が「このままじゃ心のタンクが破裂するよー!」って、あなたに全力で知らせにきてくれている、大切なサインなんです。
感情の浄化
あなたはあなたの顔色を、のぞいてみたことがありますか?
涙がこみあげるほど感情をためこんでしまう人は、まわりの人の顔色や機嫌をうかがってあげるのが、きっと上手です。
まわりを気にしない人は、そこまで感情がたまらないからね。
自分より、他人の気持ちを優先してしまうんだ・・・
そんなあなたは・・・
あなた自身の顔色を、あなた自身の機嫌を、うかがってあげたことがありますか?
今、君の中に生きている「君自身」に、しっかりと目を向けてあげる必要があるのさ。
泣いてるんです。
ボロボロなんです。
叫んでるんです。
その子を助けてだしてあげてください。
「つらかったよね」って「苦しかったよね」って、その子の話に全力で耳を傾けてあげてみてください。
思いっきり泣いてもいい。思いっきりノートに感情を吐き出してもいい。思いっきり甘やかしたっていい。
もう出るものがないというところまで、出しきってあげてください。
もっと声をかけて、もっと話を聴いて、もっと頭をなでて、もっと抱きしめてあげてください。
その子が笑顔を取り戻すまで、全力で機嫌をとってあげてください。
5分だけでもいいんだ。
あなただけを見つめて、あなただけのために何ができるのか、一緒に考えてあげてみてください。
置き去りにされた感情を浄化できるのは、あなた自身なのです。
最低限の礼儀
涙がでるほどいっぱいいっぱいの状態から目をそらし続けるのは、まるで「心のブラック企業」です。
これでは「心が過労死」してしまいます。
今日はちょっと疲れたかな~?・・・よし!お風呂でオレンジジュース飲んじゃおっか!
悲しかったよね。つらかったよね・・・よし!今日は涙がかれるまで泣いちゃおう!
最近なんだか元気ないの?・・・よし!太陽をあびて緑の中をお散歩しにいこう!
あなた自身に声をかけ、あなた自身の声を聴き、あなた自身の機嫌をとる。
毎日トイレに行くように、大切なことなんだ。
あなた自身があなた自身の、誰より心強い絶対的味方であり続けること。
それは日々を必死の思いで生き抜いてくれている、ほかの誰より大切にすべきあなた自身に対する、最低限の礼儀です。
大丈夫。
必ず笑ってくれるから。
最後まで話を聴いてくれて、どうもありがとう。君の中にいる君自身に今すぐ声をかけてあげてみてね!約束だよ。