自分は人見知りだ。
自分はパニック障害だ。
自分は鬱だ。
こんなふうに、あなた自身に、「ラベリングをしない」でください。
無意識下のラベリングは、非常に恐ろしいものなのです。
「自分=〇〇」というラベリング、つまりレッテルを貼ってしまえば…
その通りにしか、“なりようがなくなる”のです。
自分自身に、“鬱”というラベルを貼れば、一体どうなるでしょうか。
いずれはそのラベル自体が、“つじつまを合わせるかのように”、作用していくのです。
ときに明るい気持ちになれたとしても、「自分は鬱だ」という考えによって、再び、暗い状態に引きずり込まれてしまう。
鬱である状態を、自分自身の“デフォルト”にしてしまう。
これでは当然、負のループから、抜け出せなくなってしまうのです。
ラベリングとは、一種の強烈な、“自己洗脳”です。
うつ病やパニック障害など、メンタルの不調に悩む方が増加傾向にあるのも…
無意識のラベリングが、一因かもしれません。
あらゆる精神疾患に対する知識や情報が増えることで、「自分はこの病気だから、この症状に悩まされることになるんだ」と、無意識のうちに自分自身を洗脳してしまうのです。
知識というのは、“なかった症状まで生み出しかねない”危険性をはらんでいます。
心とは、思い込めば、その通りにしか、“なりようがない”のです。
無意識のラベリングに、注意してください。
まずは、“ラベリングをしているかもしれない”という事実に、気づくだけでもいいです。
あなたの心は、
今は鬱かもしれないが、5分後は違うかもしれない。
今はパニック障害かもしれないが、5分後は違うかもしれない。
今は人見知りかもしれないが、5分後は違うかもしれないのです。
しかし、ラベリングをしてしまえば…
ラベルの中に、自分自身を一生、“閉じ込めてしまう”ことになるのです。
あなたが今、抜け出せないその“沼”は、始まりはただの、“アクシデント”だったかもしれない。
不要なラベリングさえしなければ、とっくに解放されていたかもしれないのです。
人は驚くほどに、
“変わることができる”
存在です。
その邪魔をしているのは…
あなた自身が、あなた自身に貼った、“ラベル”なのかもしれません。
ひとつひとつ、はがしていきましょう。
あなたは、何にも属さない。
この上なく自由で、無限の可能性を秘めた存在であることを、忘れないでほしいのです。