会話が続かない・・・
その原因は、リアクションにある。
会話を上手に盛り上げる人のリアクションは、一体何が違うのか?
「雑談」に苦手意識を持つあなたへ。
確実に会話を弾ませ、聞き手と話し手が同時に楽しくなるリアクションの法則、教えます。
主人公になる
相手が欲しがる、適切なリアクションができるかどうか。
それは、相手の話にいかに没入し、
その方法は、実に簡単だ。
相手のストーリーの「主人公」になったつもりで、
正直これさえ出来れば、聞き上手の条件はクリアしたといっても過言ではない。
人の話って、所詮は他人事です。
「財布をなくした話」を聞いたところで、所詮は他人事ですから、
しかしこれでは、話してる方も、聞いてる方も、非常につまらない。
主人公になったつもりでストーリーに入り込むと、一体感と臨場感が生まれ、リアクションに魂が宿る。
棒読みの「大変だったねー」が、顔面蒼白の「大変じゃん!!」
相手の話の主人公になることで、リアクションに魂を込めよう。
相槌を減らす
うんうんうんうん
わかるわかるわかるわかる
相手の話を一生懸命聞こうとするあまり、過剰な相槌をうってしまうことがある。
しかしこれは、むしろ逆効果だ。
人の話を集中して聞くには、意外にも大変なエネルギーを要する。
相槌に気を取られていると、集中力が途切れ、相手の話を適当に聞き流してしまうのだ。
ちゃんと聞いていない以上、当然会話は広がらず、盛り上がらない。
会話を弾ませるためには、相手の話をしっかりと聞くことが最低条件だ。
相槌に使っているエネルギーを、「聴くこと」に向けよう。
雑な5回の相槌よりも、心のこもった1回の相槌に価値があるのだ。
相槌にサービス精神を発揮するのは、卒業しよう。
リズムに乗る
会話には、リズムがある。
口下手な人は、リズム音痴になっていることが非常に多い。
相手が深刻な悩みに対して「実はね・・・」と重い口を開いたのに、
相手が「焦った状況の話」をしているのにもかかわらず、「あぁ・・・」とスローテンポなリアクションしてしまうなど。
会話のリズムを無視したリアクションは、
相手のリズムに乗っかろう。
「主人公になること」がちゃんと出来ていれば、テンポは自然に合うはずである。
「?」を投げる
「ちゃんと話を聞いてもらえている」
それは、相手に対する関心だ。
リアクションは受動的な相槌だけでなく、ときにクエスチョンも投げかける必要がある。
このクエスチョンこそ、話を広げていくエッセンスになるのだ。
相手の話の「主人公になること」がちゃんと出来ていれば、補足情報は自然と欲しくなる。
「自分が財布をなくした」としたら、免許証やクレジット、
細かいことまで気になるはずだ。
「自分が転職した」としたら、前職と比較したメリット、
いろんなことが気になるはずだ。
他人事でないと思えば、相手に聞きたい質問は、いくらでも出てくる。
補足情報を相手から引き出すことで、よりリアルな状況をイメージし、会話に熱中することが出来るのである。
他人事ではなく、自分事と思えば、「いい質問」は次々浮かび、会話は自然と広がっていくのである。
感想の分離
確実に話を盛り下げる、コミュニケーションにおける最悪のNG行動。
それは、相手の感覚を否定することだ。
相手と自分の感想は、しっかり分離して考えよう。
相手とあなたは、別の人間です。
様々なエピソードに対する感じ方や感想は、違って当たり前なのです。
にもかかわらず、相手の感想を否定すれば、相手はもう、あなたと口も聞きたくなくなる。
「ナスが嫌い」と言っている人に対して、「
「腹が立った」という人に対して、「
コミュニケーションにおいては、相手の感想も、あなたの感想も、尊重される権利がある。
とはいえ、相手に全面同意する必要はさらさらない。
あなたはそう感じたんだ!
私はこう思ったよ!
色々な視点があって、面白いなぁ!
このスタンスこそが、コミュニケーションの醍醐味であり、大前提なのだ。
さいごに
雑談が苦手で、話術に自信がない。
そんな方は、聞き上手になるだけでも、今よりずっと会話が楽しくなるはずです。
相手の話の主人公になる。
たったそれだけで・・・あら不思議!
キラキラと目を輝かせながら話す相手を、目の当たりにすることでしょう。