私は過去に、パニック障害を患っていました。
昨日までと同じはずの世界が、地獄のように変わってしまう恐怖。
今ではすっかり克服し、むしろパニック障害を経験する前より、人生を楽しむことができています。
自分自身の経験から、パニック障害の克服過程は、以下のルートを辿ります。
パニック障害を克服するためには、このルートに乗った上で、段階に合わせた対処をしていくことが重要です。
①否定
自分はパニック障害なんかじゃない!
自分は不安なんか感じていない!
こんなふうに、湧き上がる不安から目を逸らそうとする時期が『
しかし、感情とは、抑えようとすればするほど大きくなるもの。
感情の否定は、 完全に裏目に出てしまうのです。
しかし、誰もがこの道を通ります。
ちゃんと正しい克服ルートに乗っていますから、安心してください。
▼『否定期』におすすめの本
ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方
- 作者:イハレアカラ・ヒューレン
- 発売日: 2008/09/30
- メディア: ハードカバー
過去の私は、この本に非常に救われました。目を逸らしたくても逸らせない頭の中のノイズから、一時的にでも解放させてくれた一冊。
②降伏
湧き上がる感情を否定し続けることは、非常に体力を消耗します。
私の場合、1年ほど見て見ぬふりを続けた結果、最終的に一睡も眠ることが出来なくなってしまいました。
限界を迎えると、自分自身の状況を『
これは、いい傾向です。
▼参考記事
キャッチボールも、投げるためには、まずはしっかりと受け取らなければならない。
感情を手放すためには、感情を一度『あるがままに受け止める』必要があるのです。
自分は今、不安なんだな
不安で不安で泣きそうだなぁ
認めることを、恐れないでください。
今『パニック障害』でも、今後ずっとそうという話ではないんです。
5分後にはすっかり治っているかもしれない。
私たちがいくら考えても、未来のことはわかりません。
わかるのは、『今この瞬間』だけなのです。
今この瞬間だけを見つめて、今この瞬間の感情を認め、受け入れよう。
③突入
目を逸らせないことは、わかった。
自分が不安であることも、認めた。
残る最終段階は、『恐怖突入』です。
見たことのない虫に刺されたら、毒はないかとか、腫れないかとか、不安になりますよね?
でも、蚊だったらどうでしょう?
「またかよ」と思うぐらいのものですよね。
人は、『正体がわからないもの』に恐怖するのです。
逆に正体が確認できたものには、それ以上恐怖を感じることが出来なくなります。
「また不安になったらどうしよう」という気持ちから、
最悪の場合を、想定してみてください。
仮に不安になってしまった場合、
すると案外、大した問題ではないことに気づく。
周りの人に助けを求めることも、救急車を呼ぶことも、
大丈夫。
何が起こっても、死にはしない。
人間の想像力は無限大ですから、頭で考えているだけでは、不安は募るばかりなのです。
べつに泣いたっていいし、途中で逃げたっていい。
周りの人は案外、人のことなど気にしてません。
恐怖に飛び込み、その正体を確認しよう。
行動することで「できた」経験が増えていくと、もうそれ以上恐怖を感じることは出来なくなる。
さいごに
今まで当たり前に出来たことが、出来なくなる恐怖。
その原因は、未来への『妄想』です。
『今この瞬間』を見つめることを、常に忘れないでください。
「明日会社で不安になったら・・・」
でも、『今この瞬間』には、何の問題もないでしょう?
未来のことなんて、誰にもわかりません。
不安になったら、なったとき。
未来の自分がなんとかします。
さぁ、明日の心配は明日の自分にまかせて、ぐっすり眠りましょう。