【パニック障害】予期不安を完全に解消する3ステップ

f:id:saichou:20200707182607p:plain

私は過去に、パニック障害を患っていました。

 

昨日までと同じはずの世界が、地獄のように変わってしまう恐怖。

 

今ではすっかり克服し、むしろパニック障害を経験する前より、人生を楽しむことができています。

 

自分自身の経験から、パニック障害の克服過程は、以下のルートを辿ります。

  

 

パニック障害を克服するためには、このルートに乗った上で、段階に合わせた対処をしていくことが重要です。

 

①否定

 

自分はパニック障害なんかじゃない!

自分は不安なんか感じていない!

 

こんなふうに、湧き上がる不安から目を逸らそうとする時期が否定』です。

 

しかし、感情とは、抑えようとすればするほど大きくなるもの。

 

感情の否定は、 完全に裏目に出てしまうのです。

 

しかし、誰もがこの道を通ります。

 

ちゃんと正しい克服ルートに乗っていますから、安心してください。

 

▼『否定期』におすすめの本

過去の私は、この本に非常に救われました。目を逸らしたくても逸らせない頭の中のノイズから、一時的にでも解放させてくれた一冊。

  

②降伏

 

湧き上がる感情を否定し続けることは、非常に体力を消耗します。

 

私の場合、1年ほど見て見ぬふりを続けた結果、最終的に一睡も眠ることが出来なくなってしまいました。

 

限界を迎えると、自分自身の状況を認めざるを得ない』状況になるのです。

 

これは、いい傾向です。

 

▼参考記事

saichou.hateblo.jp

 

キャッチボールも、投げるためには、まずはしっかりと受け取らなければならない

 

感情を手放すためには、感情を一度『あるがままに受け止める』必要があるのです。

 

自分は今、不安なんだな

不安で不安で泣きそうだなぁ

 

認めることを、恐れないでください。

 

今『パニック障害』でも、今後ずっとそうという話ではないんです。

 

5分後にはすっかり治っているかもしれない。

 

私たちがいくら考えても、未来のことはわかりません。

 

わかるのは、『今この瞬間』だけなのです。

 

今この瞬間だけを見つめて、今この瞬間の感情を認め、受け入れよう。

 

③突入

 

目を逸らせないことは、わかった。

 

自分が不安であることも、認めた。

 

残る最終段階は、『恐怖突入』です。

 

見たことのない虫に刺されたら、毒はないかとか、腫れないかとか、不安になりますよね?

 

でも、蚊だったらどうでしょう?

 

「またかよ」と思うぐらいのものですよね。

 

人は、『正体がわからないもの』に恐怖するのです。

 

逆に正体が確認できたものには、それ以上恐怖を感じることが出来なくなります

 

「また不安になったらどうしよう」という気持ちから、外出ができないとします。

 

最悪の場合を、想定してみてください。

 

仮に不安になってしまった場合、最悪どのような状況が起こるのか、リアルに想像してみるのです。

 

すると案外、大した問題ではないことに気づく。

 

周りの人に助けを求めることも、救急車を呼ぶことも、途中で帰ることだって、対処する方法は、山ほどあるんです。

 

大丈夫。

何が起こっても、死にはしない。

 

人間の想像力は無限大ですから、頭で考えているだけでは、不安は募るばかりなのです。

 

べつに泣いたっていいし、途中で逃げたっていい。

 

周りの人は案外、人のことなど気にしてません。

 

恐怖に飛び込み、その正体を確認しよう。

 

行動することで「できた」経験が増えていくと、もうそれ以上恐怖を感じることは出来なくなる

 

さいごに

 

今まで当たり前に出来たことが、出来なくなる恐怖。

 

その原因は、未来への『妄想』です。

 

『今この瞬間』を見つめることを、常に忘れないでください。

 

「明日会社で不安になったら・・・」

 

でも、『今この瞬間』には、何の問題もないでしょう?

 

未来のことなんて、誰にもわかりません。

 

不安になったら、なったとき。

未来の自分がなんとかします。

 

さぁ、明日の心配は明日の自分にまかせて、ぐっすり眠りましょう。