「親を許せない」あなたに知ってほしい7つのこと

f:id:saichou:20200710182452p:plain

 

毒親という言葉があります。

 

私も鬱になったとき、複雑な家庭環境や幼少期の傷を思い出し、親に対して憎しみを覚えたことがあります。

 

 ▼参考記事

saichou.hateblo.jp

 

 克服した今となっては、いい思い出です。

 

今、「親を許せない」あなたに知ってほしい。

 

 

親もまた被害者である

 

親は生まれつき「ひどい人間」だったから、あなたを傷つけるのでしょうか。

 

違います。

 

親もまた、誰かに育てられたのです。

 

親の言動に深く傷つき、寂しくて寂しくて、必死で涙を堪えたあなたと同じように・・・

 

親も同じような寂しさを抱えて、幼少期を過ごしてきている。

 

その結果、愛を与えることに不器用で、あなたを深く傷つけるような言動をとってしまう。

 

実は親も、あなたと同じ『被害者』なんです。

 

じゃあ、親の親が悪いのか?

 

それもまた違う。

 

親の親にも親がいて、そのまた上にも親がいる。

 

毒親問題に、犯人はいない。

 

実は全員が、被害者なんです。

 

この連鎖に気付き「親を許すこと」ができると、逆転の連鎖が起こり、家族にあたたかい風が戻ってくる。

 

正しい成長過程

 

親に対して怒りや嫌悪感を抱くことは、必要な成長過程です。

 

親に対して一度も疑問を抱かないとすれば、自分自身の価値観を確立できていないということだ。

 

親とあなたは、それぞれ別の人間です。

 

意見が食い違って当然だし、反発心を抱いて当然です。

 

あなたは、親のコピー人間として生きていくのではない。

 

もしも今、「親を許せない」と感じているのなら・・・

 

いざ、親から脱皮して、自分自身の価値観・考えを確立していくとき

 

「親を許せない」と感じている自分を、否定する必要はありません。

 

それはいたってまっとうな、人生のステップアップです。

 

言い訳を捨てる

 

どうしても親を許せないなら、二度と会わなければいい。

 

それをせず、あなたが親にこだわり続けている理由は、一体何か。

 

それはあなたにとって、メリットがあるからなんです。

 

例えば、親が許せないけど実家に住んでいる人は、怒りよりもメリットが勝るから、そこにいるわけです。

 

その程度の悩みなんです。

 

毒親育ちを、言い訳にしてはいないか?

毒親に、甘えてはいないか?

 

大人なら、人生の選択肢は自分で選びとることが出来る。

 

現状を親のせいにするのは、もうやめよう。

 

親からもらったもの

 

あなたが毒親だと思っているその人は、本当に毒親だろうか?

 

子供は無力だ。

 

一人ではどこへも行けないし、自分で稼ぐ能力もない。

 

与えてもらわなければ、死んでしまう。

 

あなたが今も生きていて、このように文字が読めているということ。

 

それは紛れもなく、『与えられてきた』ことの証明だ。

 

遠い記憶の中に、お母さんが、お父さんが、あなたにしてくれたこと。

 

無条件で与えてくれたもの。

 

あなたはきっと、たくさんのものから目を逸らそうとしている。

 

明日死ぬなら

 

明日、親が死ぬとしたら。

 

それでも最後まで親を恨み抜き、冷たく突き放すことが出来るだろうか?

 

親の『死』を考えたとき・・・

 

心に湧いてくる感情。

 

その中に一ミリでも『悲しさ』があるのなら、それが答えだ。

 

自分の中に確かに存在する『愛情』に、もっと素直になろう。

 

じゃなきゃ、きっと後悔することになる。

  

思い込みをはずす

 

親の言動に過剰に反応してしまう理由は、『思い込み』だ。

 

「親は嫌なことばかり言う」

「親は自分を苦しめる」

 

このような思い込みが自分の中にあると、親がどんな言動をとったにせよ、反射的に拒絶反応が起こる

 

センサーを立てているのは、自分の方なのだ。

 

「親はこうあるべき」

「こんなこと言う親は親失格」

 

そんな思い込みは、もう捨てましょう。

 

現にあなたは、この記事を読むぐらい・・・

真面目で、繊細で、人の気持ちが痛いほどわかる、立派な人だ。

 

そんなあなたを育てたお母さん、お父さん、子育て大成功じゃん!

 

あなたが向上心を忘れない限り、子育てはそれで、十分すぎるぐらい成功なんです。

 

自分軸で生きる

 

「親を許す」ために、最も重要なこと。

 

それは親から精神的に自立し、自分自身の人生を歩んでいく覚悟をすることです。

 

どんな家庭で育とうが、それはもう過去のこと。

 

過去がどうであれ、自分の人生は、自分で切り開いていくしかない

 

「親を許す」唯一の方法。

 

それは、あなた自身の人生に納得することだ。

 

自分自身の人生に満足できるよう、自分自身の現状に納得できるよう、自分の心を、脳を、知恵を磨き続ける

 

親はもうそれを、邪魔することなどできない。

 

自分自身の現状に十分満足できているとき、親を恨むことは不可能である。

 

さいごに

 

「親を許せない」は、親に対する「最後の甘え」です。

 

親から完全に自立し、自分の力で人生を切り開くか、それとも甘え続けるか、岐路に立たされているのです。

 

ちょっぴり寂しいけど・・・

 

自分の力で、人生を切り開いてみませんか?