ヒソヒソヒソヒソヒソ・・・
様々な価値観が交差する世の中で共存している以上、他者からの批判を完全に排除し、耳を塞ぐことは不可能だ。
有名になればなるほど、多くの人の目に触れれば触れるほど、
さて、自分に向けられたあらゆる誹謗中傷や批判のナイフから、心を守るためには、一体どうすればいいのか?
その方法が、「言葉の分別」である。
例えは悪いかもしれないが、他者からの批判は、基本的に「ゴミ」
地球環境のため、ゴミをしっかり分別するのと同じように・・・
他者からの言葉は、自分の体内環境のために、取り入れる前にきちんと分別する必要があるのである。
取り入れる前に分別し、受け取る必要のあるものだけを取り入れていく習慣こそ、心を守る唯一の方法なのだ。
他者からの批判が、仮に活用できそうな「資源ゴミ」なら、取り込み、リサイクルして、自分の成長に役立てることも出来るだろう。
しかし多くの場合・・・
あなたが処理したところで「煙を吸うことになる可燃ゴミ」や「心の埋め立て地を奪う不燃ゴミ」「嫌な臭いを放つ生ゴミ」が主なのだ。
では一体、どのように分別していけばいいのか?
以下は、受け取る必要のないゴミ(批判)の、代表的な5つのパターンである。
「言葉の分別」を身につけて、鋼のメンタルを手に入れよう!
パターン1:承認
ひとつめは、「承認欲求」が火種となる批判だ。
自分と違う意見や生き方を批判することで、
ex.外国人を批判して、
ex.「見る目がない」と批判して、モテない自分を正当化しようとする。
「私、間違ってないよね!?」
誰かに認めてもらわなければ不安で仕方がない、自己肯定感の低さから起こる、心の叫びなのだ。
相手は自分の心を安心させるために当てずっぽうに悪口を言っているだけなので、聞き入れる必要は一切ない。
はい、可燃ゴミ。さよなら~!
パターン2:嫉妬
ふたつめは、「嫉妬」が火種となる批判だ。
上手くいっている人を批判することで、満足いかない自分自身の現状を慰めようとするパターンである。
ex.公務員を批判して、
ex.美しい人を批判して、
ex.稼いでいる人を批判して、稼げない自分を正当化する。
このタイプの批判も決して参考にはならないが、「あなたが輝いている証拠」でもあるため、
場合によっては、資源ゴミ!
パターン3:同士
みっつめは、「コンプレックス」が火種となる批判だ。
人は、自分自身が100%満足している部分について、誰かを批判する発想を持ち合わせていない。
どういうことかと言うと・・・
相手の容姿を批判する人は、普段からそれだけ容姿に執着し、容姿に対する強迫観念を抱えている。
相手を「ケチだ」と批判する人は、普段から「ケチに見られたくない」と意識するほど、お金の使い方にコンプレックスを抱えている。
だからこそ、相手の欠点が目に付くのだ。
仮に、相手の批判してきたポイントが、あなたが本当に気にしているコンプレックスであったとしても・・・
それに気づいた時点で、相手だって、同じ悩みを持つ「同士」なのだ。
同じ悩みを抱える同士からの批判に、羞恥心や劣等感を覚える必要などさらさらない。
不燃ゴミだ。スルーでOK。
パターン4:恐怖
身近な人から多いのが、「恐怖」が火種となる批判だ。
家族や友人など・・・
あなたと近しい人ほど、あなたが遠い世界へ行ってしまうことを恐れている。
ex.安定しない子供の将来に不安を感じ、夢を阻止しようとする親。
ex.親しいあなたのチャレンジに焦りを感じ、成功を応援できない友人。
身近だったあなたが未知なる世界へ行ってしまうことに対する「心配」や「恐怖」が、ときにあなたの成長を阻む障壁となることがある。
▼参考記事
生ゴミだ。距離を置こう。
パターン5:利用
ラストは、「利用」が目的となる批判だ。
職場や学校にありがちだが、自分のポジションを有利に保つために、あなたを利用しようとするパターンである。
ex.あなたの悪口を言って、自分の仲間を増やそうとする。
ex.ライバルのあなたを批判することで、自分が出世しようとする。
あなたの存在を自分のポジションのために利用する、非常に腹正しい批判ではあるが・・・
こういう人は、必ず自滅する。
最終的に誰からも信頼されなくなるので、決して取り合わず、思う存分言わせておけばいい。
すると案外、相手の批判に一切動じない「あなたの態度」が支持され、逆に相手を利用してしまう結果となるのである。
発火危険物だ。近づくな。
さいごに
批判を素直に受け止め、よりよい自分になるための材料にするのは、素晴らしいことである。
しかしながら・・・
身勝手で根拠のない批判までいちいち受け止めていれば、心が持たない。
批判だらけの世の中を生き抜くためにも、「心の守り方」は、一人一人が必ず身につけておく必要があるのです。
「はいはい可燃ゴミ」でスルーする。
「はいはい生ゴミ」で距離を置く。
「使えなくもないな」で取り入れる。
「言葉の分別」を身につけて、周りのノイズに動じない心を育もう。
もう、批判なんて怖くない。
世の中の99%の批判は、上記5つに当てはまってしまうのである。