「いい人を演じてしまう」あなたに伝えたい3つのこと

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人に会うと疲れる・・・

 

・本音が言えない

・お世辞を言ってしまう

・愛想笑いが癖

 

「いい人でいたい」と思うあまり、人との会話が、「労働」になってはいませんか?

 

その努力の方向性、間違っているかもしれません。

 

今回は「いい人でありたい」という欲望が、あなたと周りの人を不幸にしてしまう3つの理由について。

 

この記事を読んで「いい人の呪縛」から解放されると、人生が100倍おもしろくなる

 

 

「傷つけたくない」の嘘

 

誰ひとり傷つけずに、生きていくことはできません。 

 

海外に暮らしていたころ、多国籍の人間が参加する食事の席で、こんな経験をしたことがあります。

 

アジア圏出身のメンバーが、白人女性に対し本当に顔が小さいね」と賛辞を投げかけました。

 

すると、その白人女性の表情が、かすかに曇ったのです。

 

ずいぶんあとになって知ったのですが、西洋において「小顔」は、美の基準ではない

 

彼女にとっては「褒め言葉である」という概念がない中・・・

 

頭が小さいという指摘は、「脳が小さい=頭が悪い」という皮肉にすら、受け取られてしまう可能性もあるとのこと。

 

発言した本人は、自分の賛辞が相手を傷つけるだなんて、夢にも思わなかったことでしょう。

 

しかし、彼女は内心、傷ついていたのかもしれません。

 

世の中には、人の数だけ「価値観」が存在しています。

 

親友だって、家族だって、あなたとは別の人間であり、別の価値観の中を生きている。

 

つまりは・・・

 

いくら相手を傷つけまいと気を遣ったところで、人を傷つけずに生きることなど「不可能」なんです

 

「傷つけたくない」は、幻想です。

 

これは誰が悪いという問題ではなく、価値観が違う以上「お互い様」

 

あなたが知らない間に誰かを傷つけていると同時に・・・

 

あなたもきっと、誰かの何気ない一言に傷ついた経験があるはずです。

 

「本音」を言おうが

「建前」を言おうが・・・

 

お互いに、傷つけるときは、傷つけてしまう。

 

別の人間である以上、避けられないのです。

 

だとしたら・・・

 

いい人ぶって、心にもないお世辞を言って相手を傷つけてしまったら、目も当てられない

 

「いい人でいよう」とすることは、「人を傷つけない」方法にはならないのだ。

 

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さぁ、 お世辞を捨てる勇気が出てきただろうか?

 

「嫌われたくない」の嘘

 

人はなぜ「いい人でいよう」と思うのか?

 

「相手を傷つけたくない」という利他的な動機の裏に、さらに根深い動機が存在する。

 

それは「相手に嫌われたくない」 という、利己的な「保身」の感情である。

 

相手に嫌われたくないから・・・

 

・話を合わせる

・頼み事を受け入れる

・ニコニコしている

 

こんなふうに、あなたの中にある「いい人像」を、演じてしまうわけです。

 

しかしこれは残念ながら、不毛な努力です。

 

ニコニコしているあなたを「八方美人」だと嫌う人もいれば・・・

 

ワガママなあなたを「素直でかわいい」と感じる人もいるんです。

 

「嫌われたくない」は、幻想です。

 

あなたがどんなに気を遣おうが、あなたがどんなにワガママになろうが・・・

 

嫌われるときは嫌われる。

好かれるときは好かれるんです。 

 

どんな聖人でも、すべての人間に好かれることは「不可能」。

 

それなら・・・

 

本音を隠して嫌われるよりも、本音を出して嫌われた方が、100倍マシだ。

 

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さぁ、愛想笑いを捨てる準備はできただろうか?

 

「優しさ」の嘘

 

「いい人」は、「優しい人」ではありません。

 

内心傷ついているのに笑ってみせたり、悪くもないのに「すみません」が口から出たり・・・

 

相手の感情を優先し、今にも溢れそうな涙を必死で堪え、笑顔を浮かべている

 

他者の顔色をうかがって、自分自身の心にナイフを刺し続けている

 

なんて「冷たい人」なのだろう?

 

このような状態は、あなたにとっても相手にとっても「不幸」だ。

 

「優しさ」のエネルギーには、「限り」があります。

 

「内弁慶」という言葉がありますが・・・

 

外でいくら「いい人」と言われても、大事な家族に「優しさ」を向けられないのでは、本末転倒だと思いませんか?

 

限りある「優しさ」の矛先は、自分にとって「大切な者順」に向けなければならないのである。

 

見知らぬ人よりは友人に。

同僚よりは恋人に。

店員さんよりは家族に。

 

そして、他の誰よりも優先して「優しさ」を向けなければならない存在は・・・

 

あなた自身なのです。

 

この世に自分自身より大切な人は、いません。

 

自分に優しくした「余剰分」でしか、本当の意味で、人に優しくすることは出来ないのです。

 

余裕を失った「やけくその優しさ」より、自分が満たされた上での「心遣い」を。

 

さぁ、人前で感情を出す勇気が、湧いてきただろうか?

 

さいごに

 

何かを「演じている」限り、本当のあなたは、世の中に認識すらされないまま・・・

 

この世にたった一人の「あなた」を、いつまで心の中に閉じ込め、独り占めするつもりでしょうか?

 

大丈夫。ありのままでいい。

 

さらけ出してみれば・・・

 

みんな違うから、みんなおもしろいんです。

 

ありがちな「いい人キャラ」なんかより、「そのままのあなた」に100億倍の価値がある。

 

 さぁ、殻を破って「あなた」を知らせよう!